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Posted by さがファンブログ事務局 at

2015年08月12日

ZR-7

もう3時ちけーよ・・・
あ、えがすらです。
真夜中がいちばん落ち着きます。
道路なんか誰もいないしね!

さて、今日のお題はZR-7
友達のバイクなんですよ。
こないだすっ転んで廃車寸前まで追い込まれたようですが、リクエストがきたので
書いてみます。



もらった画像を雑に貼り付けてみました。

最初に友達から「大型バイク買った!ZR-7買った!!」と聞いたときに
僕は珍しく頭に疑問符が浮かびました。
昔からマニアックなバイク、不人気車については詳しいことを自負していましたが
名前だけ聞いたときに、パッと車体が思い浮かびませんでした。
すごく悔しかったのを覚えています。

そんなZR-7ですが、実車はどうかといいますと
画像にあげている通り、すごくシンプルなバイクです。
「バイク」を想像したときに、こんな感じのバイクを想像する人は多いんじゃないでしょうか
実際はすんごいマイナー車なんですけどね、ZR-7

そもそも、ZR-7とはどういうバイクなんでしょう。
ちょっと調べたら「最後のザッパー」という言葉が出てきました。
では、「ザッパー」とは何か?
「ザッパー」とはカワサキが1976年に発売した「Z650」というバイクの子孫たちのことを指すらしいです。
その意味はカワサキの造語ですが、「風を切り裂くもの」かなんか、そんな意味だそうです。
このZ650のエンジンはいろんなバイクに受け継がれています。
中古市場がクソ高い「ゼファー750」もザッパーの系譜です。
そんな「ザッパー」の最後のバイクとなるのが、このZR-7です。

ZR-7ですが、なぜこんなにも僕の印象が薄いのか
それはマニアックバイクながら、そのマニアからもあまり注目されていないからだと思います。
見た目普通だし・・・変なエピソードもなさそうだし・・・

諸元を調べてみてみたのですが、これがまた普通なんです。
メーカー 川崎重工業
車体型式 BC-ZR750F
エンジン ZR750CE型 738cm3 4ストローク
空冷DOHC2バルブ直列4気筒
内径x行程 / 圧縮比 66.0mm x 54.0mm / 9.5:1
最高出力 54kW(73PS)/9,500rpm
最大トルク 62Nm(6.3kgf・m)/7,500rpm
車両重量 202kg

90年代半ばまで作られていたバイクにも関わらず、エンジンは空冷4気筒で2バルブ
ザッパーですねえ。非常に古臭いエンジンをしています。
車重はすごく普通の重さ
エンジンは馬力があんまりない。
後は見た目もふつーのネイキッド

あれですね・・・諸元みてもワクワクするところがないです。

バイクを選ぶとき、ライダーは諸元をいろいろ見比べます。
馬力があるバイクがいい
革新的な機構をもったバイクがいい
風防がついていて楽なバイクがいい
荷物が詰めそうなのがいい
漫画に出てきたあのバイクがいい
いろーんなことを考えてバイク選びをするんですが、
ZR-7、ひとつもひっかかりません。
ほめるところがなければ、ツッコミどころもない。
特徴的なのは空冷なくらいか?

これはね・・・ワクワクしませんよ・・・
売れなかっただろうと思います。実際、売れてないみたいですけど。

しかしながら、そういうバイクほど乗ってみるとステキマシンだったりすることは往々にしてあります。

オーナーの友人がZR-7で出かけた際に、合流したので、ちょっとだけ載せてもらいました。

オーナーは女性なので、
「足つき悪い!重い!」などと言っていましたが、
僕からしてみれば、ザ☆ちょうどよいサイズのバイクでした。
足はかかとまでべったりつく。
ライディングポジションは教習車みたい。まさに「普通」

諸元見て普通。跨ってみて普通。極々、普通。
そして、実際に走らせて見たら
最高に楽しい「普通」でした。

僕は4気筒のエンジンはそんなに好きじゃないんですが、
Z650譲りの空冷4気筒は、トルクが分厚く、するすると発進します。
ライディングポジションに関しても「普通」と表現しましたが、意外に「普通」って感じるバイクは少ないんです。
跨ってみて何処かしら「きつい」と感じるバイクがほとんどなんです。
「普通」ってことは違和感を感じてないっていうことです。
そういう意味では、ワクワクさせるポジションではないですが、すごく楽なポジションです。

4気筒エンジンは一般的にはトルクが細い、とされますが、排気量のある4気筒はそんなことありません。
低回転からゴリゴリ加速してくれます。
一気にアクセルを開ければ、
ふぉーーーーーーーん!!!
と4気筒らしい音をさせて加速してくれます。

ブレーキもカッチリガッツリ効くわけではありません。
あくまでじんわりしっかり効き始めるブレーキ。

コーナーリングも極々自然で、Uターンもすごく楽。

ええ、ここまで書いたところで気づきました。
ZR-7、非常に高次元で「普通」なんです。
この普通さは乗りやすさに直結していて、非常にいいバイクなんですが

印象が薄い!w

バイクって刺激を求めて乗る、みたいなイメージがある乗り物です。
実際に刺激を求めてバイク選びをする人も居ます。
にもかかわらず、刺激的なところが一切ない!

おそらく、ZR-7を気に入ってしまった人はずーーーーっと乗っちゃうんでしょう。
乗って楽しいし、疲れないし、排気量がある分それなりには速い。
絶対に不満はないはずです。
逆に刺激は薄いので、そこを「退屈」と切り捨ててしまう人もいたりするのでしょう。
もったいない話ですが。

総評として、ZR-7は乗りやすく、バイクらしく、不満が薄いいいバイクです。
ただしかし、ロマンは薄いんです。

乗ってみなくちゃわからない。
魅力たっぷりながら、派手さはない。
ザッパーで検索すると、Z650は「いぶし銀」と表現されることが多かったです。
最後のザッパーとなった、ZR-7も派手さはないが確実な仕事を行う、「いぶし銀」でした。  


Posted by えがすら at 03:37Comments(5)バイク